パリパラリンピック・男子車いすテニスのシングルスで史上最年少で金メダルを獲得した小田凱人選手。
18歳にして、世界のトップ選手として活躍が続き、グランドスラム制覇も残すところ全米オープンだけとなりました。
一躍、「時の人」となった小田凱人選手。
その小田凱人選手の「英語力」が近年、話題を呼んでいます。
大会優勝後のスピーチやインタビューなどで持ち前の流暢な英語を披露しています。
この記事では、小田凱人選手の「英語力はどれくらいあるのか気になる」や「どのように英語力を高めていったのか知りたい」などについてまとめました。
それでは、どうぞ!
小田凱人の英語力はどれくらいある?
車いすテニスの小田凱人選手は、テニスの全仏オープン車いす部門で2023年、史上最年少優勝を果たしました。
気になる「英語力」についてですが、優勝スピーチでは対戦相手へのリスペクトを鍛えてきた英語で表現し、会場を大いに沸かせました。
その後に行われた記者会見でも、英語で堂々と受け答えをし、周囲から「恐るべき17歳」と評されました。
年々、着実に英語力を伸ばしてきた小田凱人選手。
車いすテニスの腕前だけでなく、英語力も飛躍的に伸ばしているのですね!
小田凱人選手はどれくらいの英語力を有しているのでしょうか、見ていきましょう!
2023年7月のインタビューで英語力を披露
小田凱人選手がどれくらいの英語力を持っているのか、皆さん気になっていることと思います。
下の動画は、2023年7月に小田凱人選手がウィンブルドンの男子シングルスで史上最年少で初優勝を果たした時の優勝インタビューです。
優勝後のインタビューでは「このような素晴らしい声援を頂けるとは思っていなかった。夢を見ているみたいです。シャンパンを開けたいけど、まだ17歳なので」と流暢な英語で答え、会場を大きく盛り上げました。
小田凱人選手のインタビューは、10代とは思えないユーモアあふれる内容であり、会場を「自らのホーム」にしてしまうような一体感がありました!
車いすテニスの実力もさる事ながら、観客やファンを全て味方に付けてしまうところに小田凱人選手のスター性を感じます!
筆者には10代の頃、スピーチ経験において、非常に苦い思い出があるのです!
私は中学1年の秋から、学校の新聞委員会の委員長として活動していました。
隔週で校内のどこかに取材に行き、後日内容を整理し、見出しを考え、最後はパソコンに文章を打ち込んで新聞を作っていくという活動なのですが、これが案外楽しく、結局は卒業するまでこの委員会に所属していました。
そんな中、中学2年の3月、自分の中学校の学校新聞が「内閣総理大臣賞」を受賞することが決まり、東京・竹橋の毎日新聞社で大勢の関係者の前で受賞スピーチをした経験があります。
授賞式前日まで、宿舎で副委員長の友達と何回も練習をしたのを昨日のことのように思い出します。
迎えた当日、スピーチの終盤まで良い形で話せて、「なんとか、大丈夫そう」だと安心した矢先、最後の方で言いたいことや準備したセリフが飛んでしまい、赤面しました。
7、8秒ほど沈黙が続き、頭が真っ白になった後、なんとかスピーチを終えましたが、最後にどう仕切り直したかは全く覚えていません!笑
これは私のその後の職業選択において、大きな影響を及ぼした契機でもあるのですが、あの時は本当に恥ずかしかったです!笑
30代を過ぎた今、教訓として胸にあるのは「暗記するのではなく、いかに自分の言葉で伝えること」が非常に重要だということです。
英語が身に付く環境面は整っている?
小田凱人選手の英語力は豊かであり、英語で流暢にスピーチできる力を持ち合わせていることが分かりました。
その力をどこで磨いたのかについて、気になる方も多いのではないでしょうか。
小田凱人選手は愛知県一宮市出身の18歳(2024年9月時点)です。
海外で暮らした経験は無く、英会話スクールで英語を学んだ経験は無いと言います。
このことから、小田凱人選手は独学で英語力を身に付けていった可能性が高いのではないでしょうか。
環境は普通の一般家庭と同じで、英語が身に付く環境に恵まれていたといったことは無いのかもしれませんね。
初心者として始めた車いすテニスだけでなく、英語でもめきめきと頭角を現し、小田凱人選手の適応力や向上心にはいつも感嘆させられています。
なぜ小田凱人の英語力は向上したのか?
小田凱人選手の英語力は堂々としたものがあり、大舞台でも物怖じせず、高い適応力を見せています。
その英語力はなぜ向上したのでしょうか、見ていきましょう!
テニスの先輩からの助言
小田凱人選手はテニスの先輩から「英語はやっておけ」とアドバイスを受けたことがあるようです。
それがきっかけで、英語の勉強を始めたという小田凱人選手。
本人に聞くと、勉強は不得意。ただ、テニスの先輩から「英語はやっておけ」と諭され、
「他の教科よりは真面目にやろう」という意識が芽生えた。
朝日新聞より引用
その一言だけで、「英語を頑張らなければいけない」と思える素直さがトップアスリートたる所以なのではないでしょうか。
人から言われたことやお願いされたことに対して、「100%のエネルギーを持って、努力できること」が私のような凡人と一般を超越したアスリートの違いなのではないかと筆者は感じます。
それができるからこそ、非凡な人なわけで、周囲から一目置かれる存在なのかもしれません。
テニスの海外遠征が増えたから
小田凱人選手の英語力の高さは、テニスの実力が右肩上がりするにつれて、比例しているようにも思えますね。
ウィンブルドン優勝、全仏オープン優勝などこれまで海外で数々のタイトルを獲得してきた小田凱人選手。
それに伴い、英語を話す必要性が必然的に増し、現在は海外でプレーする際の「無くてはならないツール」になっているようです。
「環境が人を育てる」とも言いますが、小田凱人選手の場合は逆で、車いすテニスの技術を磨きながら、結果を出し、世界の大舞台に足を踏み入れる選手にまで登り詰めたことで、英語が身に付く環境を「徐々に自分で整備していった」という表現が適しているのではないでしょうか。
いつも一緒の熊田浩也コーチは「凱人は僕の通訳です」と頼っている。
朝日新聞より引用
車いすテニスも、英語力も、何もないところからのスタートだったが、今となれば実りが多く、自分自身を語る上で欠かせないものとなっているのですね!
小田凱人選手の並々ならぬバイタリティーを感じますし、どんな場所でも生きていける強さを感じます。
小田凱人は「洋楽」で英語の発音を上達させた?
小田凱人選手の英語力の高さやどのように身に付けてきたかを述べてきましたが、発音に関しても評価が高いようです。
発音もうまい。その理由を尋ねると「なんでですかね。洋楽は聴きますけど」。
試合で入場するときに聴く音楽は洋楽の定番と決めている。
英語の歌詞を調べ、自分がめざす姿と重なった。
「ヒーローになれる」「金を取れる」「チャンピオンになれる」。
歌を口ずさみ、自己暗示をかける。
聴いて、歌う。その習慣が自然なアクセントやイントネーションにつながったのか。
朝日新聞より引用
「好きこそ物の上手なれ」という言葉がしっくりくるのではないでしょうか。
車いすテニスも、英語力も、「好き」や「頑張りたい」というポジティブな気持ちが自発的な行動を起こさせ、上達の速度を上げていったのかもしれません。
それが小田凱人選手の現在の姿に繋がっている可能性が高そうですね!
この記事では、小田凱人選手の英語力はどれくらい高く、英語を身に付けた環境についてやなぜ向上したかなどについてお伝えしてきました。
小田凱人選手のバイタリティーには改めて脱帽させられました。
障がいがあっても、目の前に高い壁が聳え立とうとも、持ち前の努力する姿勢と諦めない精神で道を切り開く小田凱人選手。
その歩みは留まることを知りません!